出勤簿

出勤簿をつける意味を知っていますか?


出勤簿を記録する目的は、たんに出勤、欠勤の確認をとるというだけではなく、
労働時間の把握という大きな目的があります。
また、年次有給休暇や特別休暇の取得、育児休業・介護休業の取得、
休職期間の把握といった目的もあります。


記録の方法としては、タイムカードを使って出社退社の時刻を
打刻するという方法が一般的でしょうし、最近ではIDカードを使って
出社退社のデータを直接コンピュータに取り込むという事業所も多くなってきました。
その反面、時間外労働等について細かな記録をとるのが嫌ですとか、
タイムカードが壊れたけど新しいのを買うのももったいないので
出勤簿にしたという事業所も決して少なくありません。
特に、昼間の営業時間帯に閑散時間帯がある事業
(小売業、理容業や飲食店業)や従業員に仕事の消化、
段取りをある程度本人にまかせるような事業では、
タイムカード等の記録だけで労働時間の長さを判定するのは避けたいと考えて、
あえて記入式の出勤簿にしているということもあるのではないかと思います。


時間外労働が発生していることをうやむやにするために
出勤簿にしているケースもあるようです。しかしながら、
時間外労働が発生していることを隠すことは、法令違反の他に
人事管理、業務管理上の問題を隠してしまっているということもいえます。
前述の例で、昼間の営業時間帯に閑散時間帯があるという事業所が
「出勤から退社までの時間を通算するとかなりの時間外労働になるから
はっきりさせないように出勤簿にした」というのであれば、
まずはその閑散期に休憩時間となる時間帯はないかを調べ、
休憩時間として労働時間から除くことができないかを検討したり、
閑散時間帯をはずしたシフトを組むなどの効率化を考えるべきです。
そういった改善点を時間外労働と一緒に隠してしまうということは、
事業運営にとってマイナスになってしまいます。
細かく記録して余計な割増賃金を増やしたくない、と思う気持ちも、
事業運営を考えると理解できないことではないのですが、
これからはそういう時代ではありません。
必要な時間外労働には割増賃金をきちんと支払い、
能力不足による労働時間の延長や不必要な時間外労働を削減するような
人事管理を行うべきでしょう。それが、きちんとした社風と言うか
就業環境を築くこととなり、ひいては業績の向上にも結びつくのではないでしょうか。


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